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ようやく自分のサイトなるものができた。
そしてこれは、私のオフィシャルなエッセイ第一号である。

思えばこのサイトの制作、本当に時間がかかってしまった。
逆に考えれば、よくまあここまで自分の名刺代わりになるWebサイトもなく、フリーランスとして生きてこれたものだ、と感慨深くもある。
あらためてこれまでいろいろと声をかけてくれた方々へ感謝しきりである。

ただ、今まで生きてきて、その知人からの受け身なスタンスだけでは、広がりに限界があった。
また、知人頼みという状況に甘んじているわけにはいかないこと、そしてなにより、自分史というものを広げ、かたちにしたいという思いが熟するまでには、これだけの時間が必要だったのだと思う。

そんな区切りともいえる今年の4月、父が他界した。
本を作るという仕事に生涯を捧げ、人の繋がりを信じて奔走した人だったが、私は彼と人生論について深く話した記憶はあまりない。
生前お世話になった方々が偲ぶ会を企画してくれることになり、その軌跡をスライドで写真に残すということになった。

不思議なもので、生前見たことのない写真、聞いたこともないエピソードを、彼がいなくなってから整理するという経験をしている。
そうした動きのなかで、父の姿を客観的に見ることができ、一人の人が生ききった軌跡を残すことの価値を改めて感じている次第である。

これからここでは、気ままな思いを徒然に綴っていこうと思う。
よかったらまた私の「お勝手口」に遊びに来てください。